農業法人・農家・直売所のPR動画・映像制作|費用の相場・使える補助金・依頼の流れ・つくり手で選ばれる映像の条件

「味には自信がある。でも、スーパーや直売所の棚に並ぶと、どうしても値段で比べられてしまう」——農業法人や農家、直売所の方から、よくこうお聞きします。畑で何を大事にしているのか、どれだけ手をかけているのか。つくっている本人にとってはあたりまえのことほど、買う人にも、取引先にも、これから働きたい人にも見えていません。この記事では、農業法人・農家・直売所がPR動画や映像を制作会社に頼むときの、費用の相場、使える補助金(2026年10月5日時点)、依頼の流れ、「この人たちがつくったものを買いたい」が伝わる映像の条件を、正直にお伝えします。
なぜ農業法人・農家に映像が効くのか
野菜や果物、お米やお茶は、見た目だけでは違いが分かりにくいものです。同じ棚に並べば、買う人はまず値段を見ます。けれど、朝の畑で土を確かめる手や、なぜこの育て方を選んだのかを話す声に触れると、「高い」が「そこまでやっているのか」に変わります。動きと声のある映像は、そこを伝えるのに向いています。農業法人の場合、見せる相手は買う人だけではありません。スーパーや飲食店との商談では、数分の映像があれば、畑まで来てもらわなくても現場を見てもらえます。人を募るときも、仕事のきつさと楽しさの両方を、実際の一日で見てもらうのがいちばん正直な伝え方です。もちろん、映像をつくれば必ず売上や応募が増えるという話ではありません。ただ、一度撮った映像は、商談、通販のページ、直売所の店頭、会社説明会と、何年も使えます。
農業法人・農家のPR動画制作の費用相場と内訳
費用は、企画・撮影・編集の3つの工程と、その中身で決まります。ツナグfilmの場合、企画から撮影・編集・納品まで含む映像制作プランは20万円〜が目安です。収穫の時期に1日撮影し、畑での作業と代表の方のインタビューを押さえて、本編1本とSNS用の短い縦型の動画を組み合わせる形が、最初の1本としては現実的です。種まきから収穫まで季節をまたいで何度か通う、畑と加工場と直売所をまわる、働く人一人ひとりに話を聞くといった内容では、90万円程度まで対応します。金額を左右するのは、撮影日数・撮影場所の数・インタビュー人数・納品本数の4つです。撮影日の追加は1日5万円〜、SNS用の追加リールは1本3万円〜、遠方への出張費は実費、海外向けの英語字幕は2万円〜です。ホームページも合わせて整えるなら、ホームページ制作(15万円〜30万円)や、映像とホームページをまとめてつくる統合パッケージ(28万円〜100万円。別々に頼むと35万円〜のところ、約15〜20%お得)もあります。目安として、撮影1日で本編1本と短い動画2本、ホームページ5ページをまとめてつくる組み合わせで40〜55万円、複数の場所を2日かけて撮る規模で80〜130万円です。見積もりは「一式いくら」ではなく、何にいくらかかるかを内訳で出してくれる会社を選ぶと、あとから追加の費用でもめずにすみます。
農業法人の動画制作に使える補助金(2026年10月5日時点)
映像やホームページの費用に使える国の制度で、いま募集が出ているのが「小規模事業者持続化補助金(一般型・通常枠)」の第20回です。以下は、2026年10月5日に、公表されている募集の案内(公募要領・第8版)で確かめた内容です。かかった費用の3分の2、上限50万円までが補助されます(条件を満たすと上限の上乗せがあります)。申し込みの受付は2026年11月5日から12月15日17時まで。申し込みには地元の商工会議所か商工会に出してもらう書類が必要で、その依頼の締め切りは12月4日です。対象は従業員の少ない事業者で、人数の条件は業種によって5人以下または20人以下です。株式会社など会社の形をとっている農業法人は対象になりえますが、農事組合法人と、農協などへの出荷だけで収入を得ている個人の農家は対象外です。知っておきたい決まりが4つあります。①商品を売るための動画は対象ですが、会社紹介だけの映像や求人用の映像は対象外です。②動画などの広告の費用も、ホームページまわりの費用も、補助金として申し込めるのはそれぞれ30万円(税込)まで。どちらも、それだけでは申し込めず、ほかの費用と組み合わせる必要があります。③結果の発表は2027年3月ごろの予定で、補助が正式に決まった日より前に頼んだり支払ったりした分は対象になりません。④費用はいったん全額を自分で払い、補助金はあとから受け取ります。つまり、この補助金を使うなら、撮影は早くても2027年の春より後になります。来年の収穫を撮りたい方は、いまから準備を始めると間に合う時期です。通るかどうかは審査で決まり、必ず受け取れるものではありません。制度の内容は変わることがあるので、申し込む前に、最新の案内と、お近くの商工会議所・商工会で必ずお確かめください。
直売所・通販・商談での動画の使い分けと表示の注意
映像は、置く場所によって役割が変わります。直売所や道の駅の店頭では、音がなくても分かる短い映像を。通販のページでは、届いた箱を開けたときの様子や、食べごろ・保存の仕方まで見せると、はじめての方の不安を減らせます。SNSには15〜30秒の縦型を、ホームページや商談の場には60〜90秒ほどで、代表の方が何を大切にしているのかを自分の言葉で話す1本を置きます。1回の撮影から、これらを作り分けておくとむだがありません。注意したいのが言葉の使い方です。「無農薬」「減農薬」は、国のガイドラインで表示に使わないよう決められていますし、「有機」「オーガニック」と名乗るには有機JASの認証が必要です。また、「血圧が下がる」のように、食べものに体への効き目があるかのように言い切ることは、法律の面から避ける必要があります。映像で伝えるのは効き目の約束ではなく、どんな人が、どんな考えで育てているのか。そこにしぼったほうが、結果として信頼につながります。
依頼から納品までの流れ
①ヒアリング(使いみち——商談・通販・直売所の店頭・SNS・求人——と予算・納期を相談/無料)→②企画(いちばん見せたい作業がいつなのかをうかがい、撮影日と、雨の場合の予備日を決めます)→③撮影(朝の作業から半日〜1日)→④編集(初稿→修正→完成。修正は納品前2回まで込み)→⑤納品。納期の目安は3〜6週間です。収穫の時期や新しい商品の発売に合わせたい場合は、撮りたい作業の2〜3ヶ月前にはご相談ください。

農業の現場ならではの撮影の勘所
まず、時期です。畑には、1年に一度しか撮れない場面があります。花が咲く時期、実が色づく時期、収穫の当日。撮りたい場面から逆算して日を決め、天気に備えて予備日も用意します。次に、朝の光です。畑がいちばんきれいに見えるのは、日の出からしばらくの、光が斜めに入る時間です。作業もこの時間に始まることが多いので、ふだんのままを撮らせていただけます。三つ目は、手元と土です。土を握って確かめる手、苗を植える指先、収穫したものの切り口。こだわりは、言葉より手元のアップで伝わります。四つ目は、畑に入るときの決まりです。ハウスや畜舎では、病気や虫を持ち込まないよう、靴の消毒や入ってよい範囲を先にうかがい、そのとおりに動きます。作業の邪魔をしないことが、いちばんの前提です。
失敗しない会社の選び方
①人の手仕事や表情を撮った実績があるか(畑の広さより、手元と人柄で決まります)②撮影の時期や予備日まで一緒に考えてくれるか③「無農薬」や効き目をうたう言葉の扱いについて、こちらが言う前に話してくれるか④商談・通販・店頭・SNSと、使う場所ごとの作り分けを提案してくれるか⑤見積もりに内訳があり、撮影日数・撮影場所・インタビュー人数・納品本数の条件がはっきりしているか⑥修正の回数と納期が、契約の前に書面で示されるか。加えて、売上や注文数が増えると約束するような話にはご注意ください。結果は内容や時期、作物の出来、地域の状況に左右されるもので、確かなことを言える人はいません。
ツナグfilmについて
私たちは愛知県岡崎市を拠点に、職人・ものづくりの現場、旅館・観光、そして働く人の映像を制作しています。岐阜県の福田刃物工業さんでは刃を研ぎ上げる手つきを、石彫の戸松さんでは石と向き合う一日を、その人の言葉とともに記録してきました。長い時間をかけて、目の前のものと丁寧に向き合う人を撮ること——それは、土と作物に向き合う方を撮るときも変わりません。代表は小学校の教員を20年務めてきました。カメラの前で緊張している人に声をかけて、ふだんどおりの表情を引き出すこと。そこが、人で選ばれる生産者の映像では仕上がりを大きく左右します。岡崎とその近くの畑であれば、春と秋のように季節を分けて何度か通う撮影も組みやすいのが、地元の会社の強みです。全国どこでも出張撮影が可能です。
よくあるご質問
Q. 収穫の時期は忙しくて、撮影に時間を割けません。 A. ふだんの作業を、そのまま横で撮らせていただく形が基本です。作業を止めていただくのは、インタビューの30分〜1時間ほどです。インタビューは、手のあく時期に日を分けて撮ることもできます。
Q. 社員がスマートフォンで撮ってSNSに載せています。プロに頼むと何が違いますか? A. 日々の投稿は、スマートフォンで十分です。違いが出るのは、商談やホームページ、通販のページに長く置く1本です。朝の光の使い方、手元の寄り方、話を聞き出す順番、音の録り方で、同じ畑でも伝わり方が変わります。毎日の投稿はスマートフォン、会社の顔になる1本はプロに、と分けている会社も多くあります。
Q. 補助金の申し込みも手伝ってもらえますか? A. 申し込みの手続きは、ご自身と、地元の商工会議所・商工会で進めていただく形になります。私たちは、申し込みに必要な見積書を内訳つきでお出しし、映像をどこでどう使うかの整理をお手伝いします。
Q. 「無農薬」と言ってはいけないなら、育て方のこだわりはどう伝えればいいですか? A. 決まりの中で使える言い方はありますが、使うための条件が決まっているものもあります。どの言葉なら使えるのかを、企画と台本の段階で一緒に確かめます。言葉で言い切るより、手をかけている作業そのものを見せるほうが伝わることも多くあります。ただし私たちは法律の専門家ではないため、表示の最終的な判断は、必要に応じて専門の窓口へのご相談とあわせて進めていただくようお願いしています。
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まだ漠然とした段階でも構いません。値段ではなく、つくり手で選んでほしいのか、商談で見せる1本がほしいのか、一緒に働く仲間を募りたいのか——使いみちと費用感、補助金が使えそうかどうかも含めて、一緒に考えます。農業法人・農家・直売所のPR動画や映像制作をお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。
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